【ある世界のエピローグ〜少女と鉄巨兵〜/こけチーズ feat.桜乃そら、小春六花】
「終焉(おわり)の刻」
Vocal:Synthesizer V AI 桜乃そら、小春六花
Chorus:Synthesizer V AI 花隈千冬、重音テト、Mai、Feng Yi
Music/Lyric/MV:こけチーズ
illustration:Adobe Firefly
Photo:Pixabay
▼歌詞
闇夜を待つ黄昏を 眺むのは二つの影
鈍色の体躯は 少女の手を取り
訪れぬ明日を想い
寒空に願い懸け眠る 終焉(おわり)の日
人と鉄巨人 互いに心通わせ
調和を取り 良き隣人(とも)として 穏やかな暮らし営んだ
ある日 賢しき者 隣人(とも)らを操る術(すべ)
人らは 使役を覚えて 力で他者と争い出す
ぽた ぽた 血塗られて
がさ がさ 錆びてゆく
その手に 触れたのは
全て失くし 虚ろを抱く 少女の手
使役の鎖を解(ほど)き 鉄巨兵(かれ)は自らの意思で
鈍色の背に少女を乗せ 遠き丘へ
見下ろせば黄昏空 映す鏡のような火の海に 街は沈む
少女は 世界の終わりと安らぎが
背中合わせと識(し)り 空ろの瞳に希望(かがやき)を灯す
闇夜を待つ黄昏に 望むのは二つの影
白く細い手は 軋む指 掴んで
動かない鉄巨兵(かれ)を想い 星空に 願い懸け祈る
終焉(おわり)の刻(とき)
冷たい鈍色光り 温かな無数の粒
包んだ少女を 闇の果て誘(いざな)う
辿りゆく道の先に 描くのは
いつか見たはずの 共に在りし場所
少女は 光に駆け出す